ノボの新規糖尿病薬リラグルチド SU薬より優れた血糖降下作用
公開日時 2009/06/10 23:00
ノボノルディスクファーマは6月10日、第69回米国糖尿病学会年次集会(ADA)で、新規糖尿病薬として日米欧で審査中のリラグルチドを2年間投与した結果、SU薬のグリメピリドより有意な血糖降下や効果を長く維持したとの臨床試験結果を報告したと発表した。
これは「LEAD3」と呼ばれる臨床試験によるもので、リラグルチド1.8mgを1日1回(被験者154人)とグリメピリド8mgを1日1回(被験者137人)などの患者群を比較。2年間投与した結果、ADAが定める血糖コントロールの目標であるHbA1c7%未満を達成したのは、グリメピリド群では37%だったのに対し、リラグルチド群では58%に上った。試験開始からの空腹時血糖値(mg/dL)は、グリメピリド群では6減らしたのに対し、リラグルチドは27減らした。
リラグルチドは、血糖値の降下と関係のあるインスリン分泌を、血糖値の高さに応じて促すホルモンGLP-1の受容体に作用するヒトGLP-1アナログ製剤。08年5月に欧米で、同年7月には日本でそれぞれ承認申請。09年4月には欧州医薬品評価委員会(CPMP)から承認勧告を受けている。