厚労省・薬価調査 平均乖離率は約6.5%
公開日時 2007/11/28 23:00
厚生労働省は11月28日の中医協総会に07年薬価調査速報値(07年9月取引分)
を提示した。薬価と実勢価格との差である平均乖離率は、調整幅を含む約6.5%。
05年の前回調査に比べ1.5ポイント縮小した。調整幅2%を除いた乖離率は約4.
5%で、その分が薬価改定として引き下げられる。医療費ベースでの引き下げ
率は1%程度。
現在の薬剤市場を7兆7000億円程度とすると、4.5%の引き下げは3465億円。
国は薬剤費の4分の1を負担しているため、国庫負担ベースでは866億円とな
る。08年度予算で削減が求められている2200億円のうち、850億円以上を通常
薬価改定から捻出できる計算だ。投与形態別の乖離率を見ると、注射薬が7.4%
で最も高く、内用薬が6.4%、歯科用薬剤6.6%、外用薬5.5%だった。