存在感を増す米市場のヒスパニック・パワー-苦戦の国内を補う新たな商流の兆し-
公開日時 2009/04/30 00:00
国際マーケットリサーチャーリムチーウィーこれからはヒスパニックが熱いここ数年あらゆるメディアを通じて米国のヒスパニック人口に向け、各産業界が熱い視線を送っている。過去5年の間、全業種におけるヒスパニック向けの企業広告は年平均9%増え<図1>、製薬業界ではジョンソン&ジョンソン(J&J)、グラクソ・スミスクライン(GSK)およびアストラゼネカの広告費がトップ3に躍り出た(07年実績)。筆頭のJ&Jは77百万ドルを拠出し、GSKも負けてはおらず前年と比べ2.5倍も増額した。07年現在ヒスパニック人口は4,550万人であり、国勢調査局の予想では50年には1億人を超え日本の人口と並ぶ<図2>。全人口に占める割合も15%から24%に跳ね上がり、少数派を意味するマイノリティーと呼...