広がる薬剤師と患者の意識差
公開日時 2008/12/31 00:00
日薬が後発品使用状況調査を公表12年までに後発品の数量ベースシェア30%を達成するとして国を挙げての取り組みが進んでいるが、なかなかうまくいっていない。使用促進の鍵は薬剤師といわれているなか、その取り組みにも不足があるといえる。一方、患者のなかでは後発品の処方を求める声が多いが、実際の使用まで至っていない。日本薬剤師会が行った後発品の使用状況調査(中間報告)によると、後発品に対する患者への説明・調剤についてあまり積極的に取り組んでいないと回答した薬局が全体の3分の1以上に上ることがわかった。その理由として、「近隣の医療機関が後発品の使用に消極的なため」が4割超、「品質に疑問がある」が4割弱ときわめて多かった。また、安定供給や情報提供に疑問があるとの回答も3割前後に達した。中医協委員でもある山...