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CATHARSIS試験 ベースラインデータ 頭蓋内動脈狭窄症患者で代謝性疾患の合併高率に  (2/2)

公開日時 2011/03/14 04:00
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 内山氏

 

 

代謝性危険因子への
介入含めた多面的な治療を

 

 

 

 

 

東京女子医科大学神経内科主任教授
内山真一郎氏に聞く

 

 

 

 

 

 

今回の結果で驚きだったのは、高コレステロール血症、糖尿病など代謝性危険因子の合併頻度の高さです。日本の多施設観察研究「J-TRACE(Japan Thrombosis Registry for Atrial fibrillation,Coronary or Cerebrovascular Events)」のデータと比べても、合併頻度は高く、症候性頭蓋内動脈狭窄患者では、それ以外の脳卒中患者と比べ、これら代謝性危険因子を合併する頻度が高いと考えられます。
 

症候性頭蓋内動脈狭窄の血管径は、ラクナ梗塞と頸動脈疾患の責任血管径のちょうど中間の太さです。ラクナ梗塞は危険因子として高血圧が、一方の頸動脈疾患などでは代謝性危険因子が重要視されています。今回の結果からみても、症候性頭蓋内動脈狭窄症は両方の危険因子が関与している病態と言えるのではないかと思います。
 

代謝性危険因子の管理が十分ではないことが分かったのも重要な点です。これらの危険因子の管理を十分に行い、高血圧への介入や抗血小板療法を行った多面的治療が重要になると考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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