カリフォルニアのドクター赤ひげ
公開日時 2012/08/20 04:00
赤ひげ先生と言えば「医は仁術」を体現する医師の別名だ。見返りを求めず、貧しい患者の救済に尽力する医師「赤ひげ」は、山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」から生まれ、黒沢明の映画の主人公となって世界に知られることとなった。(医療ジャーナリスト西村由美子)http://ja.wikipedia.org/wiki/実は、アメリカにもドクター赤ひげがいる。それもひとりならず、医師“グループ”として活動しているのだ。たとえば、筆者の住むシリコンバレーでも、何人ものドクター赤ひげが医療保険のない患者をほとんど無料で治療している。43歳のシェリーも勤め先を失った2005年から無保険者だ。不安定なフリーランスとして働くシングルマザーには、月々のプレミアムが900ドルにもなる個人加入の医療保険は「とても買えない」か...