メルクセローノ アービタックス 進行性胃がんのフェーズ3でPFS延長せず
公開日時 2012/07/17 04:02
メルクセローノ日本法人は7月13日、抗がん剤アービタックスについて、進行性胃がん患者の一次治療を対象にした日本の患者を含む国際フェーズ3試験(EXPAND試験)で、主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)の延長が示されなかったと発表した。
EXPAND試験は、多施設オープン無作為割付比較試験で、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、日本を含む25カ国の150施設で904人の患者を対象とした試験。化学療法あるいは放射線療法を受けていない切除不能の進行性胃がんもしくは食道胃接合部腺がん(GEJ)患者が対象。シスプラチン、カペシタビンの併用投与群と、それにアービタックスを上乗せした群とを比較検討したが、アービタックス群のPFSの延長を示せなかった。今後の開発について日本法人の広報担当者は「EXPANDの詳細なデータより今後の対応については検討中。現時点では、開発中止することは決定していない」としている。