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C型肝炎用薬テラブレピル 発売7か月で売上9.5億ドル ブロックバスター最短記録へ

公開日時 2012/02/08 04:00

バーテックス・ファーマシューティカルズ社(本社:マサチューセッツ州ケンブリッジ)は2月2日、2011年第4四半期および通期業績を発表し、同社が5月に発売したC型肝炎治療薬インシベック(一般名・テラブレピル、国内商品名・テラビック/田辺三菱)の通期正味売上高が9億5090万ドルに達したことを明らかにした。2011年通期内の売上高10億ドル超のプロックバスター入り達成には至らなかったものの、正味以外の提携先からの達成報奨金まで加えれば10億ドル超となる。2012年通期での正味売上高でのブロックバスター化は確実視されている。

近年のブロックバスター化入り最短記録は、04年2月に発売されたロシュの抗がん剤アバスチン。アバスチンは05年通期業績でブロックバスター入り。発売から通期業績でのブロックバスター入りまでは1年10か月だった。インシベックの場合、確実視される2012年通期業績でのブロックバスターとなれば、アバスチンを超える発売から1年7か月での最短ブロックバスター達成となる。

一方、販売開始からの累積売上高10億ドルという意味では、アバスチンは1年4か月で達成しているが、インシベックは1年3か月以内での達成は確実で、この点でも最短記録を更新する。

11年5月のインシベック発売後の売上高経時推移は、11年第2四半期7450万ドル、第3四半期4億1960万ドル、第4四半期4億5680万ドル、これ以外には提携先からの達成報奨金としてヤンセンから2億5000万ドル、三菱田辺から6500万ドルの合計3億1500万ドルがある。

これらを受けてバーテックスの11年通期売上高は14億1062万6000ドルで、前年同期の1億4337万ドルから約10倍近くまで急拡大した。また、純利益は2957万4000ドルとなり、1989年の創業以来、純利益ベースで初めて黒字化した。1株当たりの純利益は14セント。

同社のジェフリー・ライデン社長兼最高経営責任者は、11年通期業績について「インシベックの成功裡の上市と嚢胞性線維症治療薬・Kalydecoの迅速承認(12年1月31日)は、我が社の画期的新薬の探索・開発とそれらを患者に届けるという能力を強調するもの。我々は12年の年間を通して、残る8つ開発品の進展とそれらからの得られる概念実証データを生み出す努力を続ける。2つの承認薬と幅広い開発ラインを持って、バーテックスは難病患者に対するさらなる薬剤の創出に焦点を当てたグローバル・ビジネスで良好なポジションを獲得することになる」とコメントした。

 

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