アステラス タゴシッドとマーロックス 12年1月からサノフィが販売
公開日時 2011/09/12 04:02
アステラス製薬とサノフィ・アベンティスは9月9日、これまでアステラスが販売していた注射用抗生物質製剤タゴシッド(一般名:テイコプラニン)と消化性潰瘍・胃炎治療薬マーロックス(乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム)について、2012年1月1日をもってサノフィに販売移管すると発表した。契約満了によるもの。タゴシッドは1998年7月からアステラスが販売し、10年度の売上は約40億円(薬価ベース)。マーロックスは92年7月から販売し、10年度売上は約12億円(同)。
両剤とも特許は満了し、後発品も上市されている。サノフィは近年、長期収載品を日医工に販売移管するケースが多いが、今回のタゴシッドとマーロックスについては、「現時点では当社(サノフィ)以外で販売する予定はない」(サノフィ広報部)としている。
タゴシッドは院内感染の代表的な原因菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して抗菌活性を持つグリコペプチド系抗生物質製剤。小児に対しても適応を持つ。一方、マーロックスは胃・十二指腸潰瘍、胃炎などに伴う症状の改善を目的とした消化器官用剤。