IQVIAジャパングループは11月28日、生成ＡＩを活用した学術講演会スライド・プロモーション用資材のレビューサービスを開始すると発表した。レビューでは、スライドや資材の内容をＡＩが解析し、あらかじめ設定した注視すべきポイントを含むスライド・資材へのアラート発出や修正依頼の回答書を自動生成するというもの。依頼からレビュー回答までの平均期間は２～３営業日を想定している。12月から本格稼働する。

コンプライアンスレビューにおいては、同社の「Healthcare - grade AI」を活用した生成ＡＩを組み合わせることで、レビューの網羅性を高め、同時にレビューの質を向上させた。実際のレビューにおいては、適正使用の観点から注視すべきポイントについてＡＩを通じて確認し、学術講演会用スライドやプロモーション資材へのアラート発出や修正依頼の回答書を自動生成する。同社は、サービスを通じて顧客を多面的にアシストし、確実な検証と適切な資材等の作成を支援したい考え。なお、同サービスの依頼からレビュー回答の平均期間を２～３営業日と設定しており、「通常３営業日前までの演者からの受付けで対応が可能」とした。

同社は、「製薬企業の活動はリモート化やチャネルの多様化が一気に普及したことで、医療従事者向けの講演会をはじめとする情報提供機会が増加の一途を辿り、これに伴いレビュー業務も多くなっている」と指摘。スライドや資材への対応が急務となっているとして、「急激に変化する規制環境に迅速に対応し、製薬企業等を支援できるようサービス提供したい」としている。