モデルナとToMMo mRNAプラットフォームの活用で未来型医療・予防実現へ 第1回コミッティ開催
公開日時 2023/03/14 04:50
モデルナ・ジャパンと東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は3月13日、包括協議に関する覚書を締結し、Joint Discussion Committeeの第1回会合を開催した。両者はToMMoが収集したコホート・バイオバンク試料や情報と、モデルナ・ジャパンのmRNAプラットフォームを活用し、「感染症やその他の疾患」への未来型医療・予防の実現に向けた共同研究などで協力する。有効期間は3年間で、期間満了前に有効期間の延⻑について協議する。
ToMMoが手掛ける東北メディカル・メガバンク計画は、2013年から合計15万人規模の地域住民コホート調査および三世代コホート調査などを実施し、得られた情報等からバイオバンクを整備するというもの。さらにバイオバンクの試料・情報を産学問わず利活用できる仕組みの整備やデータベースの構築などを進めている。今回の包括協議では、モデルナの有するmRNAプラットフォームを使って、東北メディカル・メガバンク計画で収集した情報などを使って、求められる医療・予防に関する共同研究を両者で実施するというものだ。
モデルナ・ジャパンの鈴⽊蘭美社長は、「Joint Discussion Committeeでは具体的な研究内容を含めた有意義な議論ができた。包括協議に対する両者の強いコミットメント、信頼関係が確認できたことを心強く思う」とコメント。ToMMoの山本雅之機構⻑は、「日本と世界の抱える少子高齢化の課題解決に向けて非常に充実した議論ができた。包括協議に基づく研究・開発が、未来型医療・予防の実現への大きな一歩となると考えられる」と強調した。