医学と音楽が奏でるハーモニー
心のケアや生きがいを与える貴重な存在
公開日時 2020/03/31 00:00
病気を克服し、健康で豊かに長生きする社会の実現――。それを実現するカギは医学と音楽のコラボレーションにある。心のケアや、がんを克服した患者の社会復帰支援を実現するためには医学的措置だけでは十分とは言えない。著明な作曲家のマーラーは晩年、心臓病を患っていた。彼は自身の不整脈を最後のシンフォニーにリズムとして刻んだ。そんなエピソードを知ると人間の挫折や苦悩、さらには病を克服することの喜びをじかに感じることができる。今回は、クラシック音楽を専門とした企画・運営の第一人者でKAJIMOTO代表取締役の梶本眞秀氏、医学生時代にプロの指揮者に転向した中田延亮氏、小誌ウィーン音楽見聞録の著者である古川隆氏にお集まりいただき、医学と音楽の奏でるハーモニーについて座談会を行った。梶本氏2011年3月の東日本大...