エスアールディ 受託2治験のEDC構築にTrialMasterを選択
公開日時 2017/08/31 03:50
開発業務受託機関のエスアールディは8月30日、製薬企業から受注した2つの治験について、オムニコム・システムズ社のEDC TrialMasterを用いて、CDISC SDTMデータセットの作成などを行うと発表した。これにより当局への申請時に提出する臨床試験データセットの標準モデル(SDTM)の提出までの工数が大幅に削減されるため、期間の短縮とコストの低減が図られる。同社は、治験ではTrialMasterを第一選択とする方針で、受託件数の拡大を目指す考え。
同社はTrialMasterを選択した理由として、顧客である製薬企業に対し、リーズナブルな料金でSDTMの提供が可能になると強調している。これまでSDTMを作成するには、膨大な知識と技術、工数を要していた。これに対しTrialMasterは、システムそのものにSDTMをエクスポートする機能が備わっており、これによりSDTMを作成する工数が大幅に削減できることがメリットだという。さらにデータマネジメント業務だけでなく、「SDTM Dataset」の作成までパッケージにしており、CDISC(SDTM)への対応に苦慮している中規模企業の治験に適するとしている。
同社は、TrialMasterを第一選択とし、受託件数を2018年には3件、19年には5件と拡大させる方針。これら実績作りを経て、3年後には大手製薬企業からの受託も目指す方針だ。