【World Topics】遺伝子組み換えでジャガイモにニューフェース誕生
公開日時 2014/11/25 03:50
アメリカ人はフライドポテトが大好きだ!野球観戦にもフットボール観戦にもビールにフライドポテトが定番だし、ランチのハンバーガーにはフライドポテトが、サンドイッチにはポテトチップスがほぼもれなくついてくる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
だが、ジャガイモを油で揚げるときにできる化学物質のアクリルアミド(acrylamide)には発がん性が疑われ、フライドポテトにもポテトチップスにも健康被害が懸念されると言われてきた。
ところが、遺伝子操作により、油で調理してもジャガイモからアクリルアミド(acrylamide)がでないよう抑制したというジャガイモのニューフェースが誕生。米国農林省の栽培認可を取得して栽培されることになり話題をよんでいる。
この新型ジャガイモを開発したのはアイダホ州ボイズ(Boise)に拠点をおくthe J. R. Simplot Company(店頭非公開)で、1960年代にハンバーガーのマクドナルド社に 冷凍したフライドポテトを独占的に納入していたことで知られる企業(現在で主要サプライヤー)である。
ちなみに、このジャガイモは収穫、収蔵、搬送途中でできるジャガイモの黒ずみ、あるいは皮をむいて空気にさらされてできる黒ずみをできにくくするという特徴もあわせもっており、黒ずみができることでジャガイモの商品価値が低下するのを防ぐことができると期待されている。下の写真はニューヨークタイムス紙が掲載した従来のジャガイモと新型ジャガイモ(皮をむいてある)。もちろん黒くなっていない手前の方が新型だ。