中外 アクテムラで適応追加申請 CAR-T療法に伴うサイトカイン放出症候群で
公開日時 2018/05/30 03:50
中外製薬は5月29日、アクテムラの効能・効果に「CAR-T細胞輸注療法に伴うサイトカイン放出症候群」を追加する承認申請を日本で28日付で行ったと発表した。サイトカイン放出症候群は、CAR-T療法で比較的よく見られる副作用の1つだといい、過剰な免疫反応に伴って細胞からの多量のサイトカインにより、発熱や筋肉痛のほか一部患者では重度の低血圧、頻脈、呼吸困難などが誘発され、死亡することもある。同剤は、血中のサイトカインの上昇を抑える。
初期の治療では対症療法、コルチステロイド、抗ヒスタミン薬の静脈内投与により炎症反応を抑える治療が行われる。重症度が高い場合は、血中サイトカイン濃度の過剰な上昇を抑える治療を行うことになる。