負け犬たちが世界最高のブランドを創り上げるまでの波瀾万丈物語
公開日時 2017/12/18 05:00
情熱的読書人間榎戸誠【フィル・ナイト】『SHOEDOG――靴にすべてを。』(フィル・ナイト著、大田黒奉之訳、東洋経済新報社)を読み終わった時、この著者、フィル・ナイトと一緒に仕事をしたかったな、と強く感じた。ランニングのアスリート、24歳のナイトは、日本製の靴に魅力を感じ、オニツカ(現・アシックス)のアメリカにおける一販売代理店としてスタートを切る。社名なし、社員なし、社屋なしという、ないない尽くしの状態で。そういう彼が、目標を高く掲げることによって、仲間に恵まれ、チャンスを物にして、会社をぐんぐん成長させていく。そして、遂に、彼の会社・ナイキを、業界の巨人・アディダスに追いつき、そして、大きく引き離すレヴェルまで育て上げてしまう。【波瀾万丈】もちろん、その過程は決して平坦なものではなく、こ...