医療費抑制に向け抜本改革に着手市場拡大再算定は“市場獲得率”拡大品目は除外へ昨年末、薬価の毎年改定の導入決定は、製薬業界を震撼させた。菅官房長官が「鉄は熱いうちに打て」と語ったように、国民の負担軽減に主眼を置く官邸主導での改革はスピードをもって断行されることになる。実際、年末からの議論から間髪を入れず、１月11日の中医協薬価専門部会では、市場拡大再算定の抜本的な見直しに早速着手した。厚労省の新たな見直し案では、市場競争に打ち勝った製品の薬価を引き下げる“市場獲得率拡大再算定”とも言える現行制度を抜本的に見直す考え。一方で、市場を拡大させた製品は迅速に薬価を引き下げる。いわば、マーケットごとに見えない薬剤費の上限が決まり、長期収載品、後発品などカテゴリーごとにコントロールすることが可能になる。...