トランプ大統領の就任演説が放映された。わずか15分にも満たないスピーチであった。

http://edition.cnn.com/2017/01/20/politics/trump-inaugural-address/index.html

政治をワシントンDCから国民の手に取り戻すと語り、空理空論はやめて行動に出る時がきたと語ったトランプ新大統領。その行動原理はというと、孤立主義とも受け取られかねない米国及び米国民優先主義（American First）と、保護政策に向かうかと聞こえる示唆（Buy American Products, Hire Americans） 。目標は米国を再び豊かにし（Make America Wealthy Again）、 米国に誇りを取り戻し（Make America Proud Again）、米国をもう一度安全な国にし（Make America Safe Again）、以って米国をもう一度偉大な国家とすることだという 。


政策論も何らなく、もちろん医療政策への言及もなかった。

米国メディアも具体的な内容のない演説の報道に苦慮。全国紙USA Todayは、 トランプ大統領の就任演説の内容には触れずその長さで論じ「わずか1433語で構成されたトランプ大統領の就任演説は、それでも史上最短記録というわけではない」と報じた。ちなみに史上最も短い大統領就任演説は初代大統領ジョージ・ワシントン（135語、1793年3月4日）、次はフランクリン・ルーズベルト大統領（559語、1945年1月20日）だそうである。（医療ジャーナリスト　西村由美子）

http://www.usatoday.com/story/news/politics/onpolitics/2017/01/20/donald-trump-44th-45th-president-grover-cleveland/96832494/