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ノバルティスHD・鳥居社長「信頼回復から本格的な医療貢献へ」 One Novartisで価値最大化

公開日時 2016/09/13 03:52

 ノバルティスホールディングジャパンの鳥居正男代表取締役社長は本誌取材に対し、「顧客からの信頼回復が大事だが、患者さんをあらゆる判断、行動の中心に据える企業であること、サイエンスを中心にイノベーションを提供することが重要だ」と述べた。鳥居社長は、6月1日付で、同社代表取締役社長に就任。ディオバン問題や副作用報告の遅延など一連の不祥事後、初の日本人社長の就任となる。鳥居社長は、「今の経験をむしろ前向きのエネルギーに活かして、世界のトップメーカーとして、革新的な製品をしっかりとした情報提供を通じてお届けし、日本の医療に貢献したい」と強調した。


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同社をめぐっては、降圧薬・ディオバン問題や副作用報告の遅延が明るみになる中で、経営陣の刷新、医師主導臨床研究の資金提供を見直すなど、全社的に信頼回復に取り組んできた。一方で、世界トップクラスの研究開発力を誇ることから、革新的新薬を通じた医療貢献も求められるところだ。

鳥居社長は、「画期的な製品の開発と適切な情報提供を通じ、治療に貢献する」姿勢を強調。真摯な対応を重ねることで、「私たちの本気度を行動で必死に示し続けていけば必ずご理解いただけると信じている。どなたからも“ノバルティスは、信頼できる良い会社だ”と言っていただけることを目指す」と述べた。また、本社からの信頼回復の重要性も強調した。


◎サンドでAG積極的な販売も「ノバルティスファーマとの相乗効果期待できる」

今後の展開としては、ノバルティスファーマ、日本アルコン、サンドの事業で、会社のバリュー、コンプライアンス、社外的な発信などについて“One Novartis”として一体感を強めることの重要性を強調。「結果を追究する方向性が強かったことが成功の一つの理由だったと思うが、さらに協働することで新たな価値を生み出す可能性がある」との考えを示した。特に、サンドは、バイオシミラーを含む後発医薬品を展開することから、ノバルティスファーマの製品で特許切れの際に、オーソライズド・ジェネリック(AG)を販売するなど、「相乗効果が期待できる」と強調した。

また、2017年1月1日には、日本アルコンの医薬品事業本部とノバルティスファーマの眼科領域事業部を統合し、販売力を集約したアルコン ファーマを設立することから、「アイケア領域のリーディングカンパニーとして推進できればと考えている」と述べた。

 

 

 

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