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中外・16年第2四半期決算 国内2.8%増収 巨額再算定のアバスチンは4-6月1.7%減に

公開日時 2016/07/22 03:51
中外製薬が7月21日に発表した2016年第2四半期(1~6月)決算は、薬価改定の影響で4月以降の売上が伸び悩み、国内製品売上高(タミフル除く)は1842億円で、2.8%増にとどまった。年間900億円以上を売り上げる抗がん剤アバスチンは薬価改定で10.9%引き下げる巨額再算定を受けたことで、4~6月期は1.7%の減収になった。同社下期は6カ月分フルに薬価改定の影響が出るため、通期国内売上は0.3%の微増収の見込み。
 
季節性の強い抗インフルエンザ薬タミフルを除く国内製品売上高は、主力のがん領域、骨・関節領域の増収が、同社の薬価改定影響率5.5%を吸収した形。しかし、四半期ごとに見ると、1~3月の売上は4.6%増に対し、薬価改定以降の4~6月の売上は1.3%増と落ち込んでいる。
 
第2四半期(1~6月)までの業績を牽引したのはがんと骨・関節領域。がん領域の売上高は1070億円、5.1%増。ハーセプチン、カドサイラ、パージェタのいわゆるHER2フランチャイズ製品、進行・再発の非小細胞肺がん(ALK陽性患者)の新薬アレセンサなどが寄与した。アバスチンは2.3%増だった。

骨・関節領域は415億円、10.7%増。関節リウマチなどに用いるアクテムラ、骨粗鬆治療薬エディロール、同治療薬の新製品ボンビバの2桁増が押し上げた。
 
腎領域は、オキサロールが後発医薬品(GE)参入で新薬加算相当分の返還もあり2桁減となり7.0%の減収。移植・免疫・感染症領域では、C型肝炎のインタフェロンフリー療法の新薬参入などの影響で、ペグインターフェロン製剤ペガシスの売上が大幅に減少したことで5.6%の減収となった。
 
16年業績予想(海外含む)は当初どおり、薬価改定やロイヤリティ収入が減る影響、またロシュ向けのアクテムラの価格下落などで減収、営業減益の見込み。アバスチンの売上は0.4%減の計画。
 
【連結実績(前年同期比)16年予想】(IFRS)
売上高 2475億3100万円(3.1%増) 4950億円(0.8%減)
営業利益 435億1300万円(0.7%増)   710億円(21.7%減)
*16年営業利益予想はCoreベース
【主要製品の国内売上(前年同期実績) 16年予想、億円】
がん領域 1070 (1018) 2203
アバスチン 453 ( 443)  934
ハーセプチン 166 ( 158)  349
リツキサン 153 ( 136)  329
ゼローダ  61 (  53)  126
タルセバ  56 (  55)  125
パージェタ  57 (  50)  113
アレセンサ  52 (  31)   96
カドサイラ  42 (  34)   76
ノイトロジン  19 (  23)   29
ゼルボラフ   3 (   2)    7
 
骨・関節領域     415 ( 375)  858
アクテムラ 143 ( 126)  297
エディロール 124 ( 106)  256
スベニール  47 (  51)   95
ボンビバ  36 (  24)   77
アルファロール  16 (  21)   31
腎領域         199 ( 214)  408
ミルセラ 114 ( 110)  237
オキサロール  47 (  60)   92
エポジン  25 (  29)   53
移植・免疫・感染症領域 67 (  71)  141
セルセプト         37 (  33)   81
コペガス         10 (   6)   15
ペガシス          3 (  13)    9
その他領域  91 ( 114)  180
シグマート  20 (  26)   40
 
タミフル  73 (  67)   86
うち行政備蓄       0 (   0)   10
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