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16年新規がん罹患数101万人に 前年から2万8000人増 男性は前立腺がん、女性は乳がんが最多 国がん予測

公開日時 2016/07/19 03:51

国立がん研究センターは7月15日、2016年に新たにがんと診断される患者(以下、罹患数)が101万200人となり、初めて100万人を超えるとの予測を発表した。同センターによる15年の罹患数予測と比べて、16年は約2万8000人の増加となる。男女別の罹患数は、男性が57万6100人(前年予測比1万5800人増)、女性が43万4100人(1万2300人増)――で、男女とも1万人以上増加する。死亡者数は37万4000人で、こちらも過去最高となる。同センターは、「罹患数、死亡数とも増加の主な原因は日本の高齢者人口の増加」と分析している。

以下の関連ファイルに、16年の部位別、男女別の罹患数予測、死亡数予測の資料を掲載しました(7月19日のみ無料、その後はプレミア会員のみダウンロードできます)。

日本のがん統計は、罹患データは4~5年遅れ、死亡データは1~2年遅れで公表される。このため同センターが毎年、厚労省の人口動態統計など最新データを用いて、その年のがんの罹患数や死亡数を予測している。

16年の罹患数予測を部位別にみると、大腸がん14万7200人(1万1400人増)、胃がん13万3900人(900人増)、肺がん13万3800人(300人増)、前立腺がん9万2600人(5800人減)、女性の乳がん9万人(600人増)――が上位5部位となる。前年の予測値では2番手が肺がん、3番手が胃がんであり、16年は僅差ではあるものの、この順位が逆転した。

16年の大腸がん罹患者の増加が他の部位に比べて群を抜いて多いが、この内訳は結腸がんが9万7800人(6200人増)、直腸がんが4万9400人(5200人増)――となる。また、部位別で15番手の口腔・咽頭がんは2万1700人、前年の予測値から2200人増となっている。この増加数は大腸がんの次に多い。

男女別に部位別の罹患数予測をみると、男性は多い順から前立腺がん9万2600人(5800人減)、胃がん9万1300人(500人増)、肺がん9万600人(100人減)、大腸がん8万4700人(6800人増)、肝臓がん2万9000人(1700人減)――。女性は乳がん9万人(600人増)、大腸がん6万2500人(4600人増)、肺がん4万3200人(400人増)、胃がん4万2600人(400人増)、子宮がん3万200人(200人増)――となる。

■死亡数 男性は肺がん、女性は大腸がんが最多

16年のがんによる死亡数は、前年の予測値と比べて約3000人増加する。男女別では男性が22万300人(1100人増)、女性が15万3700人(2000人増)――。

部位別では肺がん、大腸がん、胃がん、すい臓がん、肝臓がん――の順に死亡数が多い。男女別では、男性は肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん――、女性は大腸がん、肺がん、胃がん、すい臓がん、乳がん――の順。男女合計、男女別とも死亡数の多い上位5部位の順位は、15年の予測値の順位と変わらなかった。

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