東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部部長川久保孝４月になると各製薬会社の新人ＭＲ研修が一斉にスタートする。入社後第一の目標は12月のＭＲ認定試験であろう。新人ＭＲのなかには、このＭＲ認定試験を最終的な目標としている者もいるが、ＭＲ認定試験は一つの通過点であることを認識する必要がある。ＭＲ認定試験通過後は継続教育研修があり、その後もＭＲとしての資質を高めるために常に努力する必要がある。医療技術職も同様で、学校で専門教育を受け国家試験をはじめとする認定試験を受ける。試験合格後は医療施設にて専門職としての知識・技能・態度を高める。それを生涯続けることが医療スタッフとして求められている。ＭＲも医療スタッフの一員として認めてもらうためには、同様にＭＲとして生涯、資質を高める意識を持つ必要がある。そこで今回...