1~3月のディテール数ランキング 花粉症や震災影響が反映
公開日時 2011/04/28 04:00
2011年1~3月の期間に医師の記憶に残ったディテールを集計・ランキングしたところ、本格的な花粉症シーズンに突入したことから、HP市場(100床以上)、GP市場(99床以下)ともに抗アレルギー薬が上位に入った。特に昨年12月に新発売した抗アレルギー薬「ザイザル」(グラクソ・スミスクライン)はGP市場で全国トップとなり、▽東日本▽京浜▽中日本▽京阪神▽西日本――と全国5ブロックにわけてみても、京阪神(大阪、京都、兵庫)以外の4ブロックではいずれも2位にランクインした。ザイザルはHP市場でも全国4位だった。
今回のランキング結果は、HP市場、GP市場それぞれ上位5製品はMonthlyミクス5月号に、上位10製品はミクスonlineプレミアページ(有料会員ページ)に掲載している。
このディテール数ランキングは、市場調査会社アンテリオが提供する、医師の記憶に残ったディテールを集計・分析する「Rep Track」をベースにしている。直近3か月の記憶に残ったディテールを集計することで、全国ランキングに加え、全国5ブロックごとのランキングも実現した。調査医師数は毎月3000人(HP、GPとも各1500人)。
1~3月のランキング上位3製品は、HP市場では、1位=疼痛治療薬リリカ(ファイザー)、2位=2型糖尿病治療薬ジャヌビア(MSD)、3位=抗アレルギー薬アレロック(協和発酵キリン)――。GP市場では、1位=ザイザル、2位=降圧配合剤エックスフォージ(ノバルティス)、3位=子宮頸がんワクチンのサーバリックス(グラクソ・スミスクライン)――。
リリカはファイザーの最主力品。ジャヌビアは1月に、エックスフォージは昨年12月に、それぞれ長期投与制限が解除されディテールを強化したことが反映したものとみられる。一方、アレロックは花粉症に加え、3月の東日本大震災で供給不安に陥ったことから情報活動を増やしたため、ランキング上位に入ったようだ。アレロックはGP市場でも全国4位だった。サーバリックスは昨年11月から公的助成も始まって需要が増加、結果として供給不足となり、新規接種を制限する措置をとったことが背景にあるとみられる。
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